高嶋ゼミ紹介

PROJECT

「勝手に宣伝プロジェクト」は新入生向けに本厚木駅付近のお店を紹介することを目的としたもので、頼まれてもいないのに勝手にチラシやwebページを作成し、学内で宣伝するプロジェクトです。1グループ3-5名の学生が、お店の選定、協力依頼、宣伝の企画立案、アポ取りを含むスケジュール調整、取材、制作、納品をプロジェクトとして実施します。ただし、チラシやwebページなどのモノづくりがゴールではなく、学生がモノづくりを通じた一連のプロセスを複数回経験することで、失敗体験・成功体験から協同作業や部外者とのやりとりを、感覚的に身につけられることをゴールとします。結果として、具体例を伴う就活の面接対策ができることになります。なお「勝手に宣伝プロジェクト」のほかに、「DX/ITサービス研究プロジェクト」「フェーズフリーアイデア創出プロジェクト」など、様々な題材を通じてルーチンワークではない作業の進め方を学習します。キーワードはグループワークとプロジェクトマネジメント。

社会に出ると、一人だけで仕事に携わることは極めて少なく、ほぼすべての仕事が他者とかかわりを持っています。グループワークは「勝手に宣伝プロジェクト」だけでなく、本学の様々な授業で取り入れられています。社会人として働くうえで必要な経験であると考えられているからです。例えばグループワークで重要とされるコミュニケーション能力は、流暢に面白く話ができることではなく、他者の立場になって相手の考えを理解したり、相手にわかりやすいように自分の考えを表現したりすることだと、実体験をもとに納得して身につけることが必要です。

プロジェクトとは、独自の製品やサービスを創造するために実施される有期的な業務、と定義されます。webページ制作やITシステム構築だけでなく、文化祭の出店やサークルの合宿、週末の過ごし方など、ルーチンワーク以外のものはほとんどプロジェクトになり得ます。プロジェクトを成功に導くためには、品質（Quality）コスト（Cost）納期（Deliver）を重視しながらプロジェクト全体を管理する必要があります。これがプロジェクトマネジメントです。「勝手に宣伝プロジェクト」では、リーダー、リエゾンリーダー、ドキュメンテーションリーダー、クリエイションリーダーなどの役割を設け、プロジェクト全体の把握、対外交渉、書類管理、制作管理などを各メンバーが順次経験し、プロジェクトを成功に導くコツを学びます。